無題。
短い期間も含めたら
合計6か所の病院にお世話になった
うちのジジィ。
一番最初に入院した救急病院をのぞいて
ずっと不思議に思っていた事があるんだよね。
見舞いの人に二回ぐらいしか会わなかったって事。
十何年でほんとうにそのぐらいしか
お見舞いの人に会わなかった。
たまたまだろうとも思うけど
最初の何年かは一日中病院にいたわけだから
誰かに会っても不思議じゃないんだけど
ほんとうに出くわさなかったよ。
現実は厳しいよね。
骸骨に皮がはりついているような、男女の区別も
つかないような人に
クダがいっぱい繋がっていて
話も出来ないし、意識もあやしいんだけど
ときどき、ががぁ~ってタンを吸い出すときだけ
天使がやってきてさ。
ほんとうに厳しい現実でしたなぁ。